シュノンソー城(読み)シュノンソージョウ

デジタル大辞泉 「シュノンソー城」の意味・読み・例文・類語

シュノンソー‐じょう〔‐ジヤウ〕【シュノンソー城】

Château de Chenonceau》フランス中部、アンドル‐エ‐ロアール県シュノンソーにある城。15世紀の城塞名残である独立塔、16世紀に建てられた初期ルネサンス様式の棟、シェル川に架かる橋に建てられた3層の回廊をもつ棟で構成される。フランス王アンリ2世寵妾ディアヌ=ド=ポアチエ、正妃カトリーヌ=ド=メディシスら、16世紀の創建以来、代々女性が城主だったため、「6人の女の城」とよばれる。ロアール渓谷流域の古城の一つとして、2000年に「シュリーシュルロアールとシャロンヌ間のロアール渓谷」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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世界の観光地名がわかる事典 「シュノンソー城」の解説

シュノンソーじょう【シュノンソー城】

フランス中部、ロワール地方の都市トゥール(Tours)の東約26kmのシュノンソー(Chenonceaux)にある古城。ロワール川の支流シェール川をまたぐように建っている優美な城である。11世紀に製粉所跡に建てられた城がその起源といわれる。この城はさまざまな変遷をたどりながらフランソワ1世(1494~1547年)に献上され、その次男で次のフランス王となったアンリ2世が寵妾のディアーヌ・ド・ポワチエにこの城を贈った。その後、正妃カトリーヌ・ド・メディシスの城となり、代々6人の女性の城主が続いた。このため「6人の女の城」と呼ばれる。城は15世紀の城塞の名残のマルクの塔、16世紀の初期ルネサンス様式の棟、シェール川に架かる橋に建てられた3層の回廊を持つギャラリー(回廊)で構成されている。また、マルクの塔の側にカトリーヌ・ド・メディシス庭園、その反対側にディアーヌ・ド・ポワチエ庭園の2つのフランス式庭園がある。城内には、ディアーヌ・ド・ポワチエやカトリーヌ・ド・メディシスの居室のほか、カトリーヌの娘たちの部屋、アンリ4世の寵妃のガブリエル・デストレの居室などがある。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

世界遺産情報 「シュノンソー城」の解説

シュノンソー城

シュノンソー城は、城内にロワール川支流のシェール川を取り入れ、広大な庭園の中に気品を漂わせてたたずむ白い城館です。川をまたいで建つ姿がとても優美なこの城は、ルネサンス様式の傑作といわれています。約400年間6代にわたり城主がすべて女性であったため別名「6人の奥方の城」。特に国王アンリ2世をめぐる2人の女性の愛憎劇は有名で、愛人のディアーヌ・ド・ポワティエは庭園とアーチ形の橋を付け加えましたが、王の死後、本妻カトリーヌ・ド・メディシスに城を取り上げられました。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

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