米東部メリーランド州ボルティモア郊外を本拠地とする保守系巨大メディアグループ。1971年に地方局として開業後、買収を重ねて拡大。2001年の米中枢同時テロ後に保守色を強め、オバマ前大統領を「イスラム教徒」と印象付ける動画も放送した。17年にはニューヨークやロサンゼルスなど大都市圏を含む約40局を傘下に置くトリビューンメディアを39億ドル(約4200億円)で買収すると発表。トランプ政権下で承認される可能性は高く、全米の7割の世帯に放送が届くことになる。(ワシントン共同)
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アメリカの小説家、社会評論家。9月20日ボルティモアに生まれる。15歳から文筆で自活、ニューヨーク市立大学卒業後、コロンビア大学で学ぶかたわら、歴史小説『マナッサス』(1904)を含む6編の小説を発表。社会主義的傾向の長編小説『ジャングル』(1906)で一躍有名になった。この作品はシカゴの缶詰工場の実態を描いた暴露小説で、ベストセラーとなる。その印税収入をニュー・ジャージー州のヘリコン・ホーム・コロニー(一種のアメリカ版「新しき村」)建設に投じたが、計画は失火事故のため1年で挫折(ざせつ)した。1915年カリフォルニアに移り、政治運動に携わり、1934年州知事に立候補したが敗れた。以来100冊に及ぶ小説や評論で社会主義作家として活躍する。『ジャングル』のほか、コロラドの炭鉱ストライキを扱った『石炭王』(1917)、平和主義を説く『ジミー・ヒギンズ』(1919)、石油企業の醜聞を暴いた『オイル!』(1927)、サッコ‐バンゼッティ事件を扱った『ボストン』(1928)さらにラニー・バッドを主人公とする11巻の連作小説(『世界の終わり』『ラニー・バッドの帰還』など)がある。ほかに自叙伝『アメリカの前哨(ぜんしょう)線』(1932)、『自伝』(1962)など。1968年11月25日死去。
[板津由基郷]
アメリカの小説家,社会評論家。ボルティモアの没落名門の出。苦学してニューヨーク市立大学卒業後,コロンビア大学の大学院に学びながら歴史小説等を書く。やがて社会主義者たちと交流,社会悪摘発の筆をとり始め,暴露小説《ジャングル》(1906)はベストセラーとなった。その印税で同年,ニュージャージーに実験的共同体ヘリコン・ホーム・コロニーHelicon Home Colonyを建設したが,失火などですぐに挫折した。以後もカリフォルニア州知事に立候補するなど政治活動も行いつつ,社会不正に抗議する執筆の道を邁進した。炭坑争議を描いた《石炭王》(1917),油田利権告発の《石油!》(1927),サッコ=バンゼッティ事件を扱った《ボストン》(1928),国際政治小説〈世界の終り〉もの11巻(1940-53)等の代表作のほか,評論,戯曲,自伝もあり,著作は100冊に上る。日本でも1920年代に,前田河広一郎などのプロレタリア作家たちによる翻訳が多数出版された。
執筆者:池田 孝一
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1878~1968
アメリカの小説家。1906年『ジャングル』でシカゴ食肉加工工場の悲惨な労働状態と非衛生とを告発,社会改革の世論に刺激を与える。その後も社会主義作家として資本主義社会の弊害をつく小説や評論活動を展開。
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