デジタル大辞泉 の解説 ジャイアンツ‐コーズウエー(Giant's Causeway) 北アイルランド北端のコーズウエー海岸にある奇観。約8キロメートルにわたって玄武岩の石柱がびっしりと並ぶもので、その数は4万本とも言われている。名称は「巨人の石道」の意で、現地に伝わる巨人伝説にちなむ。1986年「ジャイアンツコーズウエーとコーズウエー海岸」として世界遺産(自然遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 の解説 ジャイアンツ・コーズウェーGiant's Causeway イギリス,北アイルランド北部,アントリム州北岸を約5kmにわたってのびる玄武岩の奇勝地。伝承では,同様な奇観のあるスコットランド西岸のスタッファ島へ渡るために巨人族が建設したとされ,地名は〈巨人の土手道〉の意。溶岩流が海へ入るときに急冷されて形成され,直径40~50cm,最高6mに達する数千の六角柱が3段の台地上に広がる。周辺には洞窟や巨岩もあり,古くから観光地として知られ,1883年にはジャイアンツ・コーズウェーへの中継地ポートラッシュとブッシュミルズの間に電車が開通した。執筆者:長谷川 孝治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア の解説 ジャイアンツ・コーズウェー 英国,北アイルランドの北端の海岸で,五角形,六角形の石柱が約3万7000本,歩道のように約8kmにわたって続いており,文字通りジャイアンツ・コーズウェー(巨人の通路)といった奇観を示している。アイルランドの巨人族が造ったという伝説がある。約6000年前,火山活動で流出した溶岩が海水で冷えて固まってできた柱状節理。〈巨人のオルガン〉,〈巨人のおばあさん〉などと名づけられた石柱もある。1986年,世界自然遺産に登録。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報