ジャヤ山(読み)じゃやさん(英語表記)Gunung Djaja

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャヤ山」の意味・わかりやすい解説

ジャヤ山
じゃやさん
Gunung Djaja

インドネシア西イリアンニューギニア島西部)を東西に走るマオケ山脈西部のスディルマン山脈の主峰。標高5030メートル。ニューギニア島の最高峰で、山頂部は万年雪に覆われている。オランダ統治時代はカルステンツCarstensz山、独立後はスカルノSukarno山とよばれ、1969年に現称となった。ジャヤとはインドネシア語で「勝利」を意味する。地質的には古生代中生代地層からなる。北斜面からはイリアン湾に注ぐワレナイ川、南斜面からはアラフラ海に注ぐオタクワ川、マウィタ川が源を発する。斜面は北側がなだらかであるのに対して、南側は比較的急峻(きゅうしゅん)である。1936年オランダ隊のA・H・コレインが初登頂し、64年日本の京都大学隊も登頂に成功した。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャヤ山」の意味・わかりやすい解説

ジャヤ山
ジャヤさん
Puncak Jaya

インドネシアパプア州,マオケ山脈西部のスディルマン山脈にある高峰。標高 4884m。インドネシアおよびニューギニア島を含む南西太平洋地域の最高峰で,また島にある山としても世界最高峰である。氷壁が切り立ち,万年雪がある。1962年オーストリアのハインリヒ・ハラーが初登頂。カルステンツ山と呼ばれていたが,インドネシア独立後スカルノ峰と呼ばれ,スハルト政権になってから現在名に改称された。

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