ジュリアード弦楽四重奏団(読み)じゅりあーどげんがくしじゅうそうだん(英語表記)Juilliard String Quartet

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジュリアード弦楽四重奏団
じゅりあーどげんがくしじゅうそうだん
Juilliard String Quartet

アメリカの室内楽団。1946年、ジュリアード音楽学校校長のウィリアム・シューマンの提唱により、同音楽学校教授たちによって結成された。翌47年ニューヨークで最初の演奏会を行った。当初シェーンベルク、ウェーベルンら20世紀の作品の鮮烈な解釈により注目されたが、しだいに古典までレパートリーを拡大した。結成以来メンバーは少しずつ変化し、それとともに演奏スタイル、曲目とも変わった。とりわけ1960年代後半から70年代初めにかけてのベートーベン演奏は、第二次世界大戦後のベートーベン弦楽四重奏曲演奏の金字塔として、ブダペスト弦楽四重奏団に並ぶ成果とされている。

[美山良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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