イギリス,ウェールズ南部,ウェスト・グラモーガン州の工業都市で州都。人口27万0506(2001)。地名は〈スウェーンの入江Sweyn's ey〉を意味するが,ウェールズ語ではアバータウェーAbertawe(〈タウェー川の河口〉の意)と呼ばれる。ブリストル海峡の北岸,スウォンジー湾に面する港湾都市で,18世紀から20世紀初めまでは内陸の炭田で産出する無煙炭の積出港として繁栄し,銅製錬やブリキ生産も行われたが,第2次世界大戦後は石油化学,鉄鋼,造船などの重工業が発展している。南ウェールズの商業の中心であり,またスウォンジー湾からガウアー半島に至る海岸は観光・保養地として知られる。市内にはウェールズ大学の一部をなすカレッジや戦後再建されたセント・メアリー教会がある。19世紀前半にはスウォンジー陶器が生産された。
執筆者:長谷川 孝治
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