スキャパレリ(読み)すきゃぱれり(英語表記)Giovanni Virginio Schiaparelli

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スキャパレリ」の意味・わかりやすい解説

スキャパレリ
すきゃぱれり
Giovanni Virginio Schiaparelli
(1835―1910)

イタリアの天文学者。1854年トリノ大学土木工学科を卒業後、同大学で数学を教えながら近代言語学と天文学を研究。1857年ベルリン天文台でエンケに、ついでプルコボ天文台でF・シュトルーベ師事。1860年帰国後ミラノのブレラ天文台に着任。1862年同天文台長。1900年に台長を勇退し、同地で余生を送る。1861年に小惑星ヘスペリアを発見。1866年8月のペルセウス流星群の周期軌道を計算して、1862年出現の第三彗星(すいせい)のそれと一致することを確認し、彗星が流星群の母体であると判定した。また、しし座流星群は1866年出現の第一彗星の分身であることを明らかにした。1872年この発見により王立天文協会の金賞を受けた。また1877年火星の表面に網目状の線条を検出し、これを運河と名づけて問題を投げかけた。

[島村福太郎]

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スキャパレリ

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