ステレ(その他表記)Stere, Constantin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステレ」の意味・わかりやすい解説

ステレ
Stere, Constantin

[生]1865. ヤシ
[没]1936
ルーマニアの作家,言論人,農民運動の指導者。知識人の家庭に生れる。 1893年社会民主党創立大会に参加。 99年第6回大会で民族民主党結成動議を提出,否決されるや脱党し,自由党加入。ロシア・ナロードニキの影響を受け,工業化を不可能視し,農業の発展,農民状態の改善を主たる努力目標とするいわゆるポポラニスム (人民主義) を提唱。 1906年からヤシで『ルーマニア生活』誌を刊行,07年の農民大反乱を予言。 20年代民族農民党の結成に参加し,左派 (ツァラニスト) の理論的指導者となった。

ステレ
stele

一般的には公式的な銘文を刻んだ石板をさす。古代ギリシアのアルカイック時代の墓碑の場合は,縦長で,上部パルメットスフィンクス坐像が置かれた。石板には死者立像側面観浮彫にされていた。その後,長さが短く幅が広いものになると切妻破風がつけられ,小神殿に似た形のものが用いられるようになった。

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世界大百科事典(旧版)内のステレの言及

【墓地】より

…また,ミュケナイ城内の墳墓(前1500ころ)は,板石で囲んだ直径10mの土地に14個の竪穴を掘り,24体の遺体を金銀の副葬品とともに埋めてあった。古代ギリシア人は,都市の外にネクロポリスを設け,一般的には墓そのものを簡素につくり,ステレstēlēと呼ばれる縦長の板石に浮彫や銘文を刻んで墓石とした。しかし,都市によっては壮麗な墓も見られ,クサントスXanthosのネクロポリスの墳墓群は著名である。…

※「ステレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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