北米先住民(アメリカ・インディアン)であるプエブロの一集団。ニュー・メキシコ州の中西部からアリゾナ州との境に住む。集落は大きなアパート式の共同家屋からなる。雨水を利用するほか、泉、池、川から水を引いて農耕を行い、主作物としてトウモロコシを栽培する。女は籠(かご)細工と土器作りを行う。出自は母系で、13の母系氏族がある。結婚は妻方居住婚をとる。カチナとよばれる神霊(祖霊であり、雨と豊穣(ほうじょう)をもたらす神でもある)の仮面と衣装で踊るカチナ儀礼のほか、さまざまな宗教儀礼、秘密結社の儀礼を行う。キバという儀礼用の地下聖堂は重要である。人類学者ルース・ベネディクトは、熱狂的、陶酔的な宗教儀礼と偏執的な栄誉競争を特徴とするクワキウトル人の文化をディオニソス型と名づけ、これに対してズニ人の文化は、あらゆることに関して度を超さない中庸を重んじ、他人よりぬきんでることは非難され、柔和な人柄が美徳とされ、伝統を守ることに価値をみいだすことから、これをアポロ型とした。ズニ語は、ペヌティアン語族に含まれるとも、ユト・アステカ語族に入るともいわれ、系統は明らかでない。人口は1970年代に約5000人。
[板橋作美]
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