日本大百科全書(ニッポニカ) 「セガ」の意味・わかりやすい解説
セガ(株)
せが
業務用ゲーム機器の最大手企業。2人のアメリカ人が1951年(昭和26)米駐留軍相手に始めたゲーム機等のレンタル業務が始まり。1960年に日本娯楽物産を設立、業務用娯楽機器の製作も始め、国産ジュークボックス1号機を開発した。1965年にセガ・エンタープライゼスとなり、84年に情報サービス業界大手のCSKグループが資本参加して、外資企業から日本企業に変わった。1988年に16ビットの家庭用ゲーム機器「メガドライブ」を発売、アメリカ市場でのシェアを伸ばして急成長、94年(平成6)に32ビット機「セガサターン」を発売、98年に128ビット機の「ドリームキャスト」を発売した。業務用ゲームでも、1985年の体感マシン「ハングオン」など新しい機器の開発を続け、景品をぬいぐるみにした「UFOキャッチャー」が女性客にもアピールし、大ヒットした。ゲーム機器と並ぶ収益の柱がアミューズメント施設運営収入で、ゲームセンターに始まり、「六本木GIGO(ギーゴ)」や1996年開設した「東京ジョイポリス」など次々に新たなアミューズメント施設の展開を図る。2000年11月には社名をセガ・エンタープライゼスからセガに変更した。2001年3月に「ドリームキャスト」の製造を中止、家庭用ゲーム機製造の分野から撤退し、他社へのゲームソフト供給を始めた。2004年10月にパチスロ・パチンコ等の娯楽機器メーカー、サミーと経営統合し、持株会社セガサミーホールディングスを設立、その子会社となる。資本金600億円(2008)、売上高1870億円(2008)。
[中村青志]