ゼファー(読み)ぜふぁー(英語表記)zephyr

翻訳|zephyr

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゼファー」の意味・わかりやすい解説

ゼファー
ぜふぁー
zephyr

一般にギンガムginghamより地薄の織物にあてている名称で、綿と毛の2種類がある。綿織物は、細番手の綿糸を使い平織縦縞(たてじま)や格子柄(がら)を表した地薄で手ざわりの柔軟な織物である。また毛織物は、梳毛(そもう)糸に強撚(より)をかけたものを使い、平織または2(ニ)―1(イチ)斜文に織ったもので、やはり縦縞や格子柄が表される。品質的には地薄であるが、堅めのしゃりっとした手ざわりである。夏の婦人・子供服、シャツなどに使われる。

[角山幸洋]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼファー」の意味・わかりやすい解説

ゼファー
zephyr

ゼファークロスの略で平織物の一種経糸,緯糸ともに強い撚 (よ) りをかけた細い綿単糸を用い,約 3cm2間の密度が 80× 80程度の縦縞や格子柄などにする。夏の婦人子供服,スポーツシャツ地などに用いられる。また絹糸や化繊糸などを混ぜた強撚の梳毛 (そもう) 糸を用い,目の粗い平織にしたものもゼファーといい,薄い夏服地に適する。

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