ギンガム(読み)ぎんがむ(英語表記)gingham

翻訳|gingham

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギンガム」の意味・わかりやすい解説

ギンガム
ぎんがむ
gingham

格子柄に織り出した平織の綿織物。多くは白地に1色であるが、2、3色以上のものもある。比較的細い単糸の20~50番の綿糸を使い、ポプリンのような風合い緻密(ちみつ)に織りあげたものである。日光堅牢(けんろう)度の強いナフトール、硫化染料で染色される。ギンガムとは、格子縞(じま)の綿織物をさすgingang(マレー語)、フランスで模織した地方名のギンガンGingampからきたとするものがあるが、定説はない。わが国では、兵庫県西脇(にしわき)市付近で生産されるものが多く、夏の婦人子供服地、ブラウスパジャマなどに広く使われる。

[角山幸洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギンガム」の意味・わかりやすい解説

ギンガム
gingham

先染綿布の一種経糸,緯糸に 20~60綿番手の色糸,さらし糸を用い,5cm角に 180~300本程度の密度で織った縦縞および格子の平織物,または類似した化学繊維織物。語源縞柄の意のマレー語 genggang。使用糸の番手により 20 (にまる) ギンガム,30ギンガム,40ギンガム,60ギンガムがある。用途は夏の婦人子供服,シャツ,ワイシャツ,パジャマ,エプロン,カーテン地など。

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