それでは(読み)ソレデハ

デジタル大辞泉 「それでは」の意味・読み・例文・類語

それ‐では

[接]
前に示された事柄を受けて、それに対する判断意見などを導く。そういうことなら。それなら。では。それじゃ。「それではいずれ手にはいるね」「それではこうしたらどうか」
物事をその時点で始めたり終えたりすることを示す。では。それじゃ。「それでは私から発言しよう」「それではこれで打ち切りとします」
[感]別れのあいさつに用いる語。では。それじゃ。「また会えるといいね。それでは
[連語]そういうことでは。そういう状態では。それじゃ。「それではまるで解決にならない」「それでは私の顔が立たない」
[類語]さてはそうするとそれならそうしたらではするととするととすればそんなら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「それでは」の意味・読み・例文・類語

それ‐では

[1] 〘連語困惑嫌悪の情を導くことが多い。そういうことでは。
※中華若木詩抄(1520頃)下「かやうに、山川の見ごとに、ふるまうたる処をば〈略〉平地に、をいたらば、世人がこぞりて見べきぞ。それでは、曲もないぞ」
[2] 〘接続〙
① 前の事柄に基づいて、推量意志・疑問などを導くのに用いる。それなら。そういうわけなら。その上は。
※虎明本狂言・川上(室町末‐近世初)「『だんじきでこもらふと思ふ』『それでは命がおりやるまひ程に』」
② 事柄を説き起こしたり、説き終わったりするときの切れ目を示す。「それでは開会します」
※諷誡京わらんべ(1886)〈坪内逍遙〉二「それでは約束書を認(したた)めまして」
[3] 〘感動〙 別れのあいさつに使うことば。「それではごきげんよう」「それではさようなら」の後の部分を省略した用い方。

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