それ‐では
※中華若木詩抄(1520頃)下「かやうに、
山川の見ごとに、ふるまうたる処をば〈
略〉
平地に、をいたらば、世人がこぞりて見べきぞ。それでは、曲もないぞ」
[2] 〘接続〙
① 前の
事柄に基づいて、
推量・
意志・疑問などを導くのに用いる。
それなら。そういうわけなら。その上は。
※虎明本狂言・
川上(室町末‐近世初)「『だんじきでこもらふと思ふ』『それでは命がおりやるまひ程に』」
② 事柄を説き起こしたり、説き終わったり
するときの
切れ目を示す。「それでは開会します」
※諷誡京わらんべ(1886)〈
坪内逍遙〉二「それでは約束書を認
(したた)めまして」
[3] 〘感動〙 別れのあいさつに使うことば。「それではごきげんよう」「それではさようなら」の後の部分を省略した用い方。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
それ‐では
[接]
1 前に示された事柄を受けて、それに対する判断・意見などを導く。そういうことなら。それなら。では。それじゃ。「それではいずれ手にはいるね」「それではこうしたらどうか」
2 物事をその時点で始めたり終えたりすることを示す。では。それじゃ。「それでは私から発言しよう」「それではこれで打ち切りとします」
[感]別れのあいさつに用いる語。では。それじゃ。「また会えるといいね。それでは」
[連語]そういうことでは。そういう状態では。それじゃ。「それではまるで解決にならない」「それでは私の顔が立たない」
[類語]さては・そうすると・それなら・そうしたら・では・すると・とすると・とすれば・そんなら
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