1982年に登録された世界遺産(自然遺産)で、コートジボワール南西部、リベリアとの国境近くを流れるカヴァリ川とササンドラ川の間にある国立公園。公園内には、西アフリカでも稀少になっている熱帯雨林の原生林がある。ジャングルには、アフリカゾウ、チンパンジー、アカコロブス、ダイアナモンキー、ワニ、ヒョウ、アフリカスイギュウ、コビトカバ、イボイノシシ、ジャコウネコ、ボノボのほか、多種の鳥類が生息し、絶滅危惧種も多数含まれている。この公園の生態系の最大の脅威は、森林の乱伐と密猟で、動植物の生息数の減少をいかに食い止めるかが課題になっている。◇英名はTaï National Park