ターンバックル(読み)たーんばっくる(英語表記)turn buckle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ターンバックル」の意味・わかりやすい解説

ターンバックル
たーんばっくる
turn buckle

2点間に張った鋼索などのたるみをなくし、引き締めるのに使用される締め具の一種左右ねじ棒があり、ねじ部が共通のナットで連結されている。一方の雄(お)ねじは右ねじで、他方の雄ねじは左ねじとなっている。雌(め)ねじのある部分、すなわちナットを回転すると、二つの雄ねじは互いに接近し、回転を逆にすると遠ざかる。構造物の支柱、支持鋼索の中間ターンバックルを入れておくと、これを回転することによって鋼索を強く緊張させることができる。

[中山秀太郎]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ターンバックル」の意味・わかりやすい解説

ターンバックル
turnbuckle

一端に右めねじを,他端には左めねじを切った特殊ナットをいう。これを回転させて引締め作業をすることから,かつては「引締めねじ」とも呼ばれていた。針金,ワイヤロープ,ブレーズなどを緊張させるため,小は家庭用から大は土木建設用まで広く使用されている。形式にはオープン式,パイプ式,両枠式 (かんざし式) などがあるが,オープン式が最も一般的で,高荷重用と低荷重用とあり,単にターンバックルといえばこの形をさすほど普及している。

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