デジタル大辞泉
「だぶだぶ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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だぶ‐だぶ
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 水などの液体が容器の中に豊富にあって揺れ動くさま、また、あふれるように多量にあるさまを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「常留守の門にだぶだぶ清水哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化七年(1810)八月)
- ② 水などが勢いよくたっぷりとふりかかるさまを表わす語。また、比喩的に、物事が次々に出るさまをもいう。
- [初出の実例]「ソリャ、だぶだぶだぶだぶ。〈略〉温(あった)で能ぞ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
- ③ 身につけるものなどが、大きくてゆとりのありすぎるさまを表わす語。ぶかぶか。
- [初出の実例]「『書生気質』は〈略〉西洋寐衣の如し。ダブダブとして締りなければ着心よしと珍重するもの少からず」(出典:落葉(1889‐90)〈内田魯庵〉)
- ④ しまりなく太っているさまを表わす語。
- [初出の実例]「顔も額も頬も、だぶだぶしてて」(出典:恋人たちの森(1961)〈森茉莉〉)
- ⑤ ( 「だぶつだぶつ(陀仏陀仏)」をかけて ) 称名をとなえるさまを表わす語。
- [初出の実例]「向ふから来るたび僧は法花宗とみへて、『だぶだぶだぶだぶ。〈略〉』」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① [ 一 ]③に同じ。
- [初出の実例]「親譲りの背広をだぶだぶに着て」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一六)
- ② [ 一 ]④に同じ。
- [初出の実例]「だぶだぶに脂肪のたるんだ腹の前に」(出典:温泉宿(1929‐30)〈川端康成〉夏逝き)
- [ 3 ] 〘 名詞 〙 水または湯をさしていう。
- [初出の実例]「手桶でだぶだぶを汲んで」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
だぶだぶの補助注記
類似の用法の語に「たぶたぶ」があり、また、「たぶやか」などの語もあるところから、「たぶたぶ」の変化形とも考えられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ダブダブ
ヒュー・ロフティングによる児童文学作品「ドリトル先生シリーズ」に登場する世話好きなアヒル。ドリトル家の家事を取り仕切る。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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