がばがば(読み)ガバガバ

デジタル大辞泉 「がばがば」の意味・読み・例文・類語

がば‐がば

[副](スル)
液体容器などの中で揺れ動く音を表す語。また、液体が小さな口からあふれるように流れ出るさま。がぼがぼ。「容器の水ががばがばと音を立てた」
金がどんどん手に入るさま。「金ががばがば(と)入ってくる」
[形動]
靴や服などが大きすぎるさま。ぶかぶか。だぶだぶ。「靴ががばがばで困る」「がばがばな服」
俗に、規則などが守られず、いいかげんなさま。「がばがばスケジュール
アクセントバガバ、はガバガバ
[類語]1どぶんどぼんざぶんざんぶざぶりじゃぶじゃぶどんぶりどんぶりこぼちゃぼちゃぽちゃぽちゃぼちゃんぽちゃんごぼごぼざあざあじゃあじゃあざぶざぶどうどうしょぼしょぼしとしとぽつぽつどくどくだらだら淙淙そうそう渾渾こんこん滔滔とうとうぶかぶかだぶだぶだぼだぼだぶつくゆるいゆったりゆるやかゆるゆる

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精選版 日本国語大辞典 「がばがば」の意味・読み・例文・類語

がば‐がば

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 水などがはげしく揺れ動いてたてる音、水が勢いよく流れ出る音などを表わす語。
      1. [初出の実例]「がばがばと、駕籠から漏れて流るる血は」(出典:浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)下)
    2. 川の中や水のたまっている所、泥深い所などを歩く時の音を表わす語。
      1. [初出の実例]「是れからガバガバガバガバと、漸やくのことで向ふの岸の堤(どて)の傍へ来て」(出典落語・泅の医師(1900)〈初代三遊亭円左〉)
    3. 多額の金をどんどんもうけるさまを表わす語。
    4. 衣服などのサイズが大きすぎるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ガバガバした雨外套と」(出典:恋人たちの森(1961)〈森茉莉〉)
    5. 布などがこわばっているさまを表わす語。
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「がばがばの」の形でも用いられる )
    1. 大きすぎて、ゆるゆるなさま。
    2. 布などのこわばっているさま。
      1. [初出の実例]「漁夫達は垢でスルメのやうにガバガバになったメリヤスやネルのシャツを脱いで」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉四)

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