緩緩(読み)カンカン

デジタル大辞泉の解説

かん‐かん〔クワンクワン〕【緩緩】

[ト・タル][文][形動タリ]ゆるやかなさま。急がないさま。ゆったり。
「遅々として往き、―として歩し」〈鉄腸雪中梅

ゆる‐ゆる【緩緩】

[副]
動作や気分がゆったりしているさま。のびのび。「別荘で緩緩(と)くつろぐ」
急がないさま。ゆっくり。「葬列が緩緩(と)進む」
柔らかいさま。
「堅かりける物、―となりて」〈沙石集・七〉
[形動][文][ナリ]
ゆるやかなさま。きっちりしていないさま。「緩緩な服」
おだやかなさま。平穏。
「世間の―な時は、文人がよい」〈史記抄・申韓伝〉
[アクセント]ルユル、はユルユル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

かんかん【緩緩】

( トタル ) [文] 形動タリ 
ゆっくりしたさま。ゆったりしたさま。 「悠々-として/真善美日本人 雪嶺

ゆるゆる【緩緩】

[1][3] ( 副 ) スル
急がずゆっくり動くさま。 「行列が-と進む」
のんびりくつろいださま。急がないさま。 「今日は濁り酒で-やりましょう」 「心ノ-トシタ人ヂャ/日葡」
やわらかくなるさま。 「彼の堅かりける物-となりて/沙石 7
髪の毛がふさふさしたさま。 「髪のひまなうこりあひて、裳の裾に-とひかれたるさまなど/寝覚 3
物が伸び広がるさま。 「庭のまま-生ふる夏草を分けてばかりにこむ人もがな/和泉式部集」
[0] ( 形動 ) [文] ナリ 
ゆるんでいるさま。 「 -のズボン」 「やせて今までの洋服が-になる」
おだやかなさま。 「世間の-な時は、文人がよい/史記抄 10

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

かん‐かん クヮンクヮン【緩緩】

〘形動ナリ・タリ〙 ゆっくりとしたさま。いそがないさま。のどかなさま。ゆるゆる。そろそろ。款款
※和漢朗詠(1018頃)下「老鶴心閑かにして緩々(くゎんくゎん)として眠る〈都良香〉」 〔蘇軾‐陌上花詞引〕

ゆる‐ゆる【緩緩】

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 動作や気持にゆとりがあるさま、のんびりとくつろいださま、ゆったりとしたさまを表わす語。ゆっくり。
※源氏(1001‐14頃)行幸「桜の下かさね、いと長うはしりひきて、ゆるゆるとことさらびたる御もてなしあなきらきらしとみえ給へるに」
※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六「座敷にてゆるゆると、寝ながらのまばや」
② 動作が遅いさま、急がないさまを表わす語。ゆっくり。そろそろ。
※枕(10C終)三二「網代ははしらせたる。〈略〉ゆるゆると久しくゆくはいとわろし」
※玉塵抄(1563)三一「かねも一しきり三十六つくぞ。その中で十八しづかにゆるゆるとつくぞ。十八はちゃくちゃくとはやうつくぞ」
③ しだいに伸びひろがるさまを表わす語。
※和泉式部集(11C中)上「庭のままゆるゆる生ふる夏草を分けて斗にこむ人も哉」
④ 髪の毛などが、ふさやかに豊かであるさまを表わす語。たっぷり。ゆったり。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「かしらつき、やうだい、ほそやかにしなじなしく、きよらなるに、髪のいとつややかにゆるゆるとかかりて」
⑤ やわらかいさまを表わす語。
※米沢本沙石集(1283)九「加持せられければ、かの堅かりける物のゆるゆるとなりて、あとかたなくとけうせにけり」
[2] 〘形動〙
① 穏やかなさま。平穏なさま。
※史記抄(1477)一一「世間のゆるゆるな時は、文人がよい、事の急な時は武士がよいぞ」
② ゆるんださま。締まりのないさま。
※吉里吉里人(1981)〈井上ひさし〉一二「黄色い六尺褌をゆるゆるに締め、〈略〉白衣を羽織っていた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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