ダルース(読み)だるーす(英語表記)Duluth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダルース」の意味・わかりやすい解説

ダルース
Duluth

アメリカ合衆国,ミネソタ州北東部の港市。スペリオル湖西岸に位置する。 17世紀後半毛皮交易地となり,1850年代に入植開始,70年市制施行。西方の諸州やカナダのマニトバ州のコムギ地帯への鉄道拡張により湖上輸送が増大。またメサビ=バーミリオン山地などの鉱山を控え,鉄鉱石石炭原油などを移出する。港には石炭ドック,小麦エレベータ,鉄鉱石ドックなどがあり,製鋼セメント,電機器具,ペイント工場なども立地。空軍基地をはじめ,ミネソタ大学の分校,チゾム博物館,ツィード美術館などがある。飛行場もあり,水陸空交通の要衝。人口8万 5493 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダルース」の意味・わかりやすい解説

ダルース
だるーす
Duluth

アメリカ合衆国、ミネソタ州北東部の都市。スペリオル湖西端に位置する。人口8万6918(2000)。州北部地域の商工業・文化の中枢地であり、とくに天然の良港は、周辺の豊富な穀物と、メサビの含鉄チャートを主とした鉄鉱石の積出し港として、国内でも上位にランクされる。同市経済の大黒柱でもある鉄鋼、セメント、金属などの重工業に加えて食品加工、木材加工業などの発達も見逃せない。さらに州北部の観光地、リゾートへの拠点となっており、市周辺にもレクリエーション地域が多い。

[作野和世]

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