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ポーランド南部、シロンスク県の都市。カトビーツェの北約60キロメートル、クラクフ・チェンストホバ高地の北斜面にあり、オドラ(オーデル)川支流バルタ川に臨む。人口25万5549(2000)。カトビーツェ、クラクフと並ぶ工業都市であるとともに、古くからカトリック巡礼者を集めた宗教都市。全国の約90%を産する鉄鉱石は、第二次世界大戦後、上シロンスク(シュレージエン)工業地帯の石炭と結んで鉄鋼業、機械工業を発展させた。ほかに各種繊維工業、紙・パルプ、皮革工業などがある。1356年に都市を形成して以来の古い都市で、交通上の要衝としてポーランド王国とともに繁栄した。14世紀創建のヤスナ・グーラ修道院は「黒いマドンナ」とよばれる聖母画を有し、多くの巡礼者を集めている。15~17世紀の寺院も多い。
[山本 茂]
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…ドイツ騎士修道会も北部に,マルボルクの城塞(14世紀)や,グダンスクのマリア教会(15世紀)などのゴシック建築を残している。また,ボヘミアの国際ゴシック様式の影響がブロツワフを中心に及び,優美な《美しき聖母子》の彫像がみられ,ハンガリーを通じては,今日でもポーランド国民の巡礼の対象となっているチェンストホバの《黒い聖母子像》と呼ばれる板絵が,14世紀にイタリアよりもたらされている。1468年にクラクフの画家ハーベルシュラックMikołaj Haberschrack(生没年不詳)が描いた祭壇画は,いまだ国際ゴシック様式の影響下にあるが,ネーデルラント絵画の新しい成果をふまえており,77年にはニュルンベルクからV.シュトースがクラクフに赴き96年まで滞在して,マリア教会に多翼の彫刻付祭壇の大作を制作し,なまなましい個性表現が同地に影響を残した。…
※「チェンストホバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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