ちょきん(読み)チョキン

デジタル大辞泉 「ちょきん」の意味・読み・例文・類語

ちょきん

[副]
はさみなどで物をたち切る音や、そのさまを表す語。ちょっきん。「ひもをちょきんと切る」
きちんとしているさま。
自分の傍に―と坐って」〈独歩・帰去来
[類語](1ふっつりぷつんぷっつりぶっつりぷつりちょきちょきちょきりじょきじょきざくりざっくりばっさりちょんざくざくすっぱりさくさくざくさっくり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちょきん」の意味・読み・例文・類語

ちょきん

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 物事が乱れないできちんとしているさまを表わす語。ちょきり。
    1. [初出の実例]「焦茶の平うち紐の帯どめ、銀のいぶしの定紋のかなもので、ちょきんと留」(出典:怪化百物語(1875)〈高畠藍泉〉上)
  3. はさみなどで物をたち切るさまを表わす語。ちょっきん。
    1. [初出の実例]「濡れたままの爪を大きな鋏で器用に剪った。チョキン、チョキンといふ音と一緒に、こまかい角質が陽の光のなかに散るのはいい気持だった」(出典:通学物語(1941)〈渋沢秀雄〉七種爪)

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