デジタル大辞泉 「ざくり」の意味・読み・例文・類語 ざくり [副]1 勢いよく刃物を突き立てたり、力を込めて切ったり割ったりするさま。「真っ二つにざくりと切る」2 砂や砂利などを、勢いよくすくったり掘ったりするさま。「砂利をスコップでざくりとすくう」3 布地などの手ざわりの粗いさま。「手触りの―とした、濃い潮色の一重物ひとえものを」〈秋声・仮装人物〉[類語]ちょきちょき・ちょきり・ちょきん・ふっつり・ぷつん・ぷっつり・ぶっつり・ぷつり・ざっくり・ばっさり・ちょん・じょきじょき・ざくざく・すっぱり・さくさく・ざく・さっくり 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ざくり」の意味・読み・例文・類語 ざくり [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① 物を力をこめて切ったり割ったりするさまを表わす語。また、やわらかい物などに勢いよくとがったものを入れたり、米や砂などを勢いよくすくいあげたりするさまを表わすのにも用いる。ざっくり。[初出の実例]「勿体らしく筮竹を取って推戴き、筮竹を半分にザクリと分(わ)って」(出典:落語・八卦(1896)〈四代目橘家円喬〉)② 布地などの織り目や手ざわりの粗いさまを表わす語。ざっくり。[初出の実例]「手触りのざくりとした、濃い潮色の一重物を」(出典:仮装人物(1935‐38)〈徳田秋声〉六)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 衣服などを無造作に着こなすさま。[初出の実例]「髪けづりなど、身もざくりに身をなして、機(はた)おる事をもうち捨」(出典:俳諧・山の井(1648)秋) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例