すっぱり(読み)スッパリ

デジタル大辞泉 「すっぱり」の意味・読み・例文・類語

すっぱり

[副]
1 鮮やかにものを切るさま。すぱっと。「すっぱり(と)切り落とす」
2 思い切りよく実行するさま。きっぱり。「すっぱり(と)タバコをやめる」
3 心中にわだかまりがなく、快いさま。さっぱり。すっきり。
「本当に胸のうちが―としたくらいだった」〈堀辰雄・かげろふの日記〉
4 ある状態になりきるさま。すっかり。
「らしゃのまんてるに、ずぼんなんぞで、―西洋風になってしまったぜ」〈魯文・安愚楽鍋〉
[類語](1)ちょきちょき・ちょきり・ちょきん・ざくり・ざっくり・ばっさり・ちょん・じょきじょき・ざくざく・さくさく・ざく・ふっつり・ぷつん・ぷっつり・ぶっつり・ぷつり・さっくり/(2)すぱっと・ずばっと・一気に・ひと思いに・思い切って

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精選版 日本国語大辞典 「すっぱり」の意味・読み・例文・類語

すっぱり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. ① 一刀のもとに見事に切り放すさま、物を真二つに切り分けるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「刀ばやに、はあ、すっはりすっはりとつくりすまひて」(出典:虎明本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初))
    2. 「取んとするを袈裟にすっぱり」(出典:浄瑠璃・源平布引滝(1749)三)
  3. ② 気分などに滞るところのないさまを表わす語。きれいさっぱり。また、気性・性格など、思いきりがよくさっぱりとしているさまを表わす。
    1. [初出の実例]「すっぱりと手短かな返事したがよい」(出典:歌舞伎・毛抜(日本古典全書所収)(1742))
    2. 「ああすっぱりといっさいの憂愁をなげだして」(出典:月に吠える(1917)〈萩原朔太郎〉さびしい情慾・五月の貴公子)
  4. ③ ある状態に完全になりきるさまを表わす語。完全に。ことごとく。すっかり。
    1. [初出の実例]「三人ながら此中の元手、すっぱり負て仕舞ました」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四)
  5. ④ 男女の仲のこまやかなさまを表わす語。しっぽり。
    1. [初出の実例]「今までどこかの色男と、すっぱり茂ってやうやうと」(出典:歌舞伎・戻橋脊御摂(1813)大切)
  6. ⑤ よく似ているさまを表わす語。そっくり。

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