ぷつん(読み)プツン

デジタル大辞泉 「ぷつん」の意味・読み・例文・類語

ぷつん

[副]多く「と」を付けて用いる)
張りつめていた細いひも・糸などが急に断ち切れる音、また、そのさまを表す語。ぷっつり。
続いていた物事が急にやむさま。ぷっつり。ぱったり。「電話ぷつんと切れる」「連絡ぷつんとなくなる」
小さな粒状のものが表面に飛び出しているさま。「蚊に刺された跡がぷつんと残る」
粒状のものをつぶす音。「ダニぷつんとつぶす」
とがったもので軽く突き刺すさま。また、突き刺した跡。「煮え具合を見るために爪楊枝で肉をぷつんと刺してみる」「心に小さな傷痕ぷつんと残る」
[類語]ふっつりぷっつりぶっつりぷつりちょきんちょきりじょきじょきざくりざっくりばっさりちょんざくざくすっぱりさくさくざくさっくり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぷつん」の意味・読み・例文・類語

ぷつん

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 糸などが急に切れるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「自分をこの世につり上げてる糸の一つがぷつんと切れたやうな」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
  3. 長く続いている話や音信などが突然絶えてしまうさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「言っている内に、筋道の通らぬ事を言っている事に気づいて、プツンと言葉を切る」(出典:炎の人(1951)〈三好十郎〉一)

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