ぷつり

精選版 日本国語大辞典 「ぷつり」の意味・読み・例文・類語

ぷつり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 細いもの、連続するものが急に、完全に切れるさま、また、その音を表わす語。ふつりぶつり
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五二「小刀を引抜き、力一ぱいにプツリと藤蔓蔦蔓を切ると」
② 柔らかく張りのある物に先の鋭い物を突き刺すさまを表わす語。ぷつん。ぶつり。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九二「お賤の咽喉(のどぶえ)へ鎌を当てプツリと刺し貫きましたから堪りません」
③ 小さな粒状のものができるさまを表わす語。また、小さな粒状のものをつぶすさまや、その音をも表わす。
※どぜう地獄(1924)〈岡本一平〉二「初冬に近き濠河(ほりかは)の水。悪い汁粉のやうに澱んでぷつりぷつり、水面絶間なく小泡が浮ぶ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぷつり」の意味・読み・例文・類語

ぷつり

[副]
長い物が急に切れる音や、そのさまを表す語。また、長く続いている物事が急に断たれるさま。ぷっつり。「糸がぷつりと切れる」「音信ぷつりと途絶えた」
鋭い物を突きさすさま。「腕に注射針ぷつりとさす」
粒状のものができるさま。また、粒状のものをつぶす音や、そのさまを表す語。「にきびぷつりとできる」「ノミぷつりとつぶす」
[類語]ふっつりぷつんぷっつりぶっつりちょきんちょきりじょきじょきざくりざっくりばっさりちょんざくざくすっぱりさくさくざくさっくり

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