ちょこちょこ(読み)チョコチョコ

デジタル大辞泉 「ちょこちょこ」の意味・読み・例文・類語

ちょこ‐ちょこ

[副](スル)
小またで足早に歩いたり走ったりするさま。ちょこまか。また、動作に落ち着きのないさま。「子供ちょこちょこ(と)歩く」
物事を簡単に手早くするさま。「目の前でちょこちょこ紹介状を書いてくれる」
わずかの間を置いて、何度も行われるさま。ちょくちょく。「最近ちょこちょこ遊びに来る」
物事を少しずつ行うさま。「ブログちょこちょこ(と)更新する」
ちらほらと目につくさま。「ちょこちょこ(と)まちがいがある」
[類語](1てくてくすたすたしゃなりしゃなりえっちらおっちらとぼとぼのこのこよちよちとことこすたこらすたこらさっさひょこひょこのそのそつかつかずかずか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちょこちょこ」の意味・読み・例文・類語

ちょこ‐ちょこ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 小走りに走るさま、また、落ち着きなく動きまわるさま、あちこちこまめに動くさまを表わす語。ちょこまか。
    1. [初出の実例]「人の小足に歩み侍ることを、ちょこちょこといふも、ありき侍るかたちにや、しほらしきこと葉成べし」(出典:かた言(1650)五)
  3. 目だたないようにこそこそするさま、また手間どらず簡単にするさまを表わす語。ちょこまか。
    1. [初出の実例]「新米よ、なまの八が云通り、おのりゃちょこちょこ腰な物ひぢるな」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)一)
  4. 少しずつあちこちにちらばっているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「ちょこちょこと沢辺に残る雪はただ まっしら鷺がすくんだと見ゆ」(出典:狂歌・古今夷曲集(1666)一)
  5. ひそかに情事をしたり、しかけたりするさまを表わす語。ちょこまか。
    1. [初出の実例]「もし濡(ぬれ)などを企つるとも、目立たぬ様に物陰へ寄って、ちょこちょこちょこちょこ濡れたがよくおんじゃる」(出典浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)上)
  6. 手軽に、または少しずつ、何度もするさまを表わす語。ちょいちょい。ちょくちょく。
    1. [初出の実例]「お家主様、今日は何事がおこってやらちょこちょこお出」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二)

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