とぼとぼ(読み)トボトボ

デジタル大辞泉 「とぼとぼ」の意味・読み・例文・類語

とぼ‐とぼ

[副]
元気なく歩くさま。「人のあとにとぼとぼ(と)ついていく」
炎などの勢いがないさま。
「あの―する蝋燭の火が」〈倉田出家とその弟子
[類語](1てくてくすたすたしゃなりしゃなりえっちらおっちらのこのこよちよちとことこすたこらすたこらさっさひょこひょこのそのそちょこちょこつかつかずかずかのろのろぐずぐずもたもたのそりのっそりそろそろゆっくりだらだらちんたらのろまのっしのっしのしのし遅いのろいのろくさいまぬるいまのろいスロー緩慢とろいまだるいまだるっこい鈍い緩徐遅緩スローモー遅遅ぼやぼや鈍重のさのさどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらのらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

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精選版 日本国語大辞典 「とぼとぼ」の意味・読み・例文・類語

とぼ‐とぼ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. ぼんやりしているさま、元気なく、疲れたさまなどを表わす語。しょぼしょぼ。〔続無名抄(1680)〕
      1. [初出の実例]「ろくに寝ぬ夜の目もとぼとぼとほこりまぶれの髪かたち」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下)
    2. ( 「とぽとぽ」とも ) 力なく緩慢に行なう動作、特に歩くさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「少しうつむいて居るらしくとぼとぼと歩む信如の後かげ」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一一)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ぼんやり、うす暗くおぼつかないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「ある夕暮のとぼとぼより、誰やら我につき添て目にありありとみゆる」(出典:浮世草子・好色産毛(1695頃)五)

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