新製品を本格的に市場で販売する前に、市場の反応をテストするため、試験的に選んだ限定市場(テスト・マーケット)で実際に売ってみること。テスト・マーケティングの目的は、単に意見を聞くのではなく、実際に販売してみることによって、新製品について広範で正確な情報を獲得し、本格的販売の価格、広告宣伝の戦略策定を実効あるものにすることである。そのため、テスト・マーケットは、販売予定市場の諸特性を代表するものでなければならない。
具体的には、顧客の年齢、性別、所得、家族構成のような人口学的特性や、趣味、嗜好(しこう)、ライフスタイルなどの文化的特性が十分吟味されなければならない。また、テスト期間も慎重に検討されなければならない。短すぎては十分な情報が得られず、長すぎれば競争者の模倣や追従が可能になるからである。
[森本三男]
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