トウワタ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トウワタ」の意味・わかりやすい解説

トウワタ(唐綿)
トウワタ
Asclepias curassavica; bloodflower

ガガイモ科の一年草で,熱帯アメリカ原産。茎は直立して高さ約 1mとなり,切り口から白色の乳液を出す。葉は対生し,長さ 10cmほどの長楕円状で全縁である。夏,上部の葉腋に長い柄のある散形花序を出し,赤色の花を集めてつける。萼は緑色で5裂し,花冠は橙赤色で5深裂,裂片は外側へそり返る。この科の特徴として,おしべめしべは合体してずい柱をつくり,その先端につく5個の葯 (やく) には細長い花粉塊がある。虫はこの花粉塊ごと他の花へ運ぶ。果実は細長い紡錘状で,長さ約 8cmあり,裂開すると白い絹糸状の冠毛をもった種子を出す。別にこれよりやや大きく,多年草で,花が紫色のオオトウワタ A. cornutiがあり,両者とも観賞用に栽培される。トウワタ属は約 95種ほど知られ,その大部分は新大陸の産である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウワタ」の意味・わかりやすい解説

トウワタ
とうわた

アスクレピアス

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