トレントン(英語表記)Trenton

デジタル大辞泉 「トレントン」の意味・読み・例文・類語

トレントン(Trenton)

米国ニュージャージー州西部の都市。同州の州都ニューヨークフィラデルフィア中間に位置し、デラウェア川に面する河港をもつ。交通要地工業都市として発展独立戦争初期の激戦地で、ワシントン率いる独立軍が勝利収めた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「トレントン」の意味・わかりやすい解説

トレントン
Trenton

アメリカ合衆国ニュージャージー州西部の同州の州都。人口8万5403(2000)。デラウェア川の遡航終点に位置し,ニューヨーク市とフィラデルフィアの間の交通・工業の中心地。主要工業としては,ケーブル,ゴム製品,自動車部品,繊維プラスチック,金属製品の製造などがある。1679年に定住が始まり,1790年州都となった。独立革命の際(1776年12月25日)にG.ワシントンの率いる一隊が凍てつくデラウェア川を渡り,918人のドイツ人傭兵を捕虜にした地として有名。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレントン」の意味・わかりやすい解説

トレントン
Trenton

アメリカ合衆国,ニュージャージー州の州都。ニューヨークの南西 89km,デラウェア川の遡航の終点に位置する。 1630年代オランダ人により通商基地として設立された。 1776年 12月から翌年1月にかけて G.ワシントンの率いる独立軍がこの地区で数次にわたる戦勝を収め,これが独立戦争の勝機となった (→トレントンの戦い ) 。 84年,99年の2回にわたりアメリカ合衆国の臨時首都となったが,1790年ニュージャージー州の州都に指定された。おもな工業は鉄工業で特に架橋用のケーブル製作で名高く,陶器の製造も盛ん。独立戦争記念塔,ワシントンが作戦会議を開いた家などがある。人口8万 8675 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トレントン」の意味・わかりやすい解説

トレントン
とれんとん
Trenton

アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州西部、デラウェア川に臨む都市で、同州の州都。人口8万5403(2000)。フィラデルフィア、ニューヨーク両市の中間に位置する。陸上はもちろん海・空の交通の要衝であり、工業の発達が目覚ましい。1848年に始まったワイヤケーブルをはじめ、陶器、ゴム製品、各種金属、自動車部品、繊維など多種工業が立地する。1679年ごろイギリスのクェーカー教徒によって町がつくられ、1790年州都となる。アメリカ独立戦争では、1776年12月ワシントン率いるアメリカ軍が重要な勝利を収めた、「トレントンの戦い」の古戦場として有名であり、古い建造物も数多く残されている。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「トレントン」の意味・わかりやすい解説

トレントン

米国,ニュージャージー州の州都。デラウェア川の水運の終点。電線・電気器具・航空機部品・化学工業が盛ん。1679年クエーカー教徒が創設。独立戦争初期の激戦地として有名。8万4913人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android