ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドウォーキン」の意味・わかりやすい解説
ドウォーキン
Dworkin, Andrea
[没]2005.4.9. ワシントンD.C.
アメリカ合衆国のフェミニスト作家,活動家。女性解放運動に携わり,男性の女性に対する暴力や女性の男性に対する服従などからの解放に尽力した(→フェミニズム)。反ポルノグラフィー運動で最もよく知られる。進歩的な家庭に生まれ,1968年ベニントン・カレッジを卒業。在学中はベトナム戦争に反対する学生デモに参加した。1983年にフェミニスト法学者キャサリン・A.マッキノンと,ポルノグラフィーは女性の公民権を侵害するものだと定義する条例案を起草し,一部の都市の議会に提出したが不成立に終わった。常に論議を巻き起こし,往々にして誤解された。"Woman Hating: A Radical Look at Sexuality"(1974),『ポルノグラフィと性差別』Pornography and Civil Rights: A New Day for Women's Equality(1988,キャサリン・A.マッキノンと共著),『ドウォーキン自伝』Heartbreak: The Political Memoir of a Feminist Militant(2002)などの著書がある。『スケープゴート ユダヤ人・イスラエル・ウーマンリブ』Scapegoat: The Jews, Israel, and Women's Liberation(2000)で全米図書賞を受賞。
ドゥオーキン
Dworkin,Ronald M.
アメリカの政治学者。オックスフォード大学,ニューヨーク大学教授などを歴任。「平等な配慮と尊敬の権利」を中心に,自由と平等を積極的に両立させる法理論を展開した。主著『権利論』 Taking Rights Seriously (1977) ,『法の帝国』 Law's Empire (1986) 。
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