ナナホシテントウ(読み)ななほしてんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナナホシテントウ」の意味・わかりやすい解説

ナナホシテントウ
Coccinella septempunctata; seven-spotted ladybird beetle

鞘翅目テントウムシ科。体長 8mm内外。体は半球形で頭部はほとんど前胸の下に隠れる。前胸背は黒色で,前縁両側に眼のようにみえる黄白色斑がある。頭部や体下面は黒色。上翅は橙黄色で,左右それぞれに4個ずつ黒色斑があるが,そのうちの1個ずつは基部近くの縫合線上にあり,合わさって1個の円紋にみえるのでナナホシの名がある。幼虫成虫ともアブラムシ天敵で,それらを捕食する。ユーラシア大陸に広く分布し,南西諸島以外の日本に産するものを亜種 C. s. bruckiiといい,吐喝喇 (とから) 列島以南,中国シベリアヨーロッパに産するものは上翅斑紋が小さい原亜種でコモンナナホシテントウという。 (→テントウムシ )

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナナホシテントウ」の意味・わかりやすい解説

ナナホシテントウ
ななほしてんとう / 七星瓢虫
[学] Coccinella septempunctata

昆虫綱甲虫目テントウムシ科に属する昆虫。日本全土に普通にみられる代表的なテントウムシの1種で、シベリア、中国などを経てヨーロッパまで広く分布する。体長約8ミリメートル、半球形で黒く、上ばねは橙(だいだい)色で7個の黒紋がある。国外の個体は普通、黒紋が小さく、コモンナナホシテントウとよばれる。成虫・幼虫とも諸種のアブラムシを食べる益虫である。

[中根猛彦]


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