ベルギー中南部、ナミュール州の州都。人口10万5393(2002)。連邦を構成する三つの地域の一つ「ワロン地域」政府が置かれている。地方交易都市的な性格が強く、郊外に製紙、製粉、缶詰工業がみられる。サンブル川とムーズ川(マース川)の合流点に位置するため、河谷に臨む丘上の旧ナミュール伯の城跡が要塞(ようさい)化され、17世紀末以降多くの戦闘の舞台となった。第一次世界大戦中、対ドイツ抵抗運動の拠点であったが、ドイツ軍による爆撃で被害を受けた。河谷低地の市街には14世紀の鐘楼、サントーバン聖堂、考古博物館がある。
ナミュール州は面積3666平方キロメートル、人口44万7775(2002)。フランスに接するワロン人地域である。河谷の工業地域を除くと農牧業が中心で、北部エズベイユ台地は小麦、テンサイ(サトウダイコン)が栽培され、河谷南側のコンドロ台地はカラスムギなど飼料作物栽培と肉牛飼育の混合農業地域、アルデンヌ高原は森林地帯であり、別荘地、観光保養地となっている。
[川上多美子]
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