ニン
Joaquín Nin
生没年:1879-1949
スペインの作曲家,ピアノ奏者。キューバ出身であるが少年時代にスペインのバルセロナへ移った。パリのスコラ・カントルムに学び,のちに母校の教授となった。パリを中心に活動,第2次世界大戦中キューバに戻りそこで没した。バレエ音楽《青い肩かけL'écharpe bleue》(1937),ピアノ曲《アンダルシア舞曲》(1927)などを作曲したほか,スペイン民謡に和声づけを施した歌曲集《20のスペイン民謡》2巻(1923),18世紀スペインの忘れられていたハープシコード曲の校訂譜を世に出した。著作に《芸術のために》(1909)ほかがある。
執筆者:浜田 滋郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ニン
Nin, Anaïs
[生]1903.2.21. パリ
[没]1977.1.14. ロサンゼルス
アメリカの女流作家,日記作家。スペイン人の作曲家を父に,フランス人を母に生れ,1914年アメリカに渡る。 20年代,30年代をパリで,40年代をニューヨークで過し,E.ウィルソン,H.ミラー,L.ダレルらと親交があった。シュルレアリスムの影響を受け,幻想的な散文詩ともいうべき『近親相姦の家』 House of Incest (1936) などの小説を書く。 66年以来刊行されている『日記』 The Diary of Anaïs Ninは,彼女と交流のあった作家たちに関する資料としてばかりでなく,自己の心理分析としてもすぐれ,高く評価されている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ニン
パリ生れのスペイン系米国人作家。精神分析と無意識の世界に深い関心をもち,独自のシンボルをもちいた印象主義的な文体で,自立を求めて苦悩する女性の内面や,男女の出会いにおける女性の心理を,細やかに描いた。散文的な長編《近親相姦の家》(1936年),《人工の冬》(1939年),《ビーナスの冬》(1977年)の他,ヘンリー・ミラーとの交友録も含む60年にわたる日記(6巻)も名高い。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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ニン
ピアニストとしても活動したキューバの作曲家。ニンが生まれた当時のキューバはスペイン領であった。また、幼少の頃にスペインに移ったこともあってスペイン人とみなされている。その後、スペインからパリに移り、 ...続き
出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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