ヌオン・チェア(英語表記)Nuon Chea

現代外国人名録2016 「ヌオン・チェア」の解説

ヌオン・チェア
Nuon Chea

職業・肩書
政治家カンボジア人民代表議会議長

国籍
カンボジア

生年月日
1926年7月7日

出生地
バタンバン州

本名
Long Bunruot

学歴
タマサート大学(タイ)

経歴
1955年プノンペンポル・ポトに出会い、’60年クメール人民革命党中央委員会書記長に就任以後、党の理論的指導者として’90年代まで党内序列2位の座にあった。’70年に始まった内戦ポル・ポト派が’75年にプノンペンを制圧。’76年民主カンボジア成立とともに人民代表議会議長。同年から1年間、ポル・ポトが病気を理由に首相職を離れたとき代行を務めた。’78年訪中。’79年議長再選。この間、極端な共産主義的政策を進めたポト派政権下で、住民の強制移住、強制労働、虐殺餓死などが行われ、’79年までに170万人が犠牲になったといわれる。’79年の政権崩壊後、ゲリラ活動に入り、’86年人民代表議会議長。’98年ポル・ポトの死後キュー・サムファン・ポル・ポト派議長とともに、カンボジア政府に投降。拘束を免れ、同派の拠点地域だったタイ国境のバイリンで暮らす。2006年ポト派政権の犯罪について最高幹部らを裁くことを目的に、国連とカンボジア政府が合同で特別法廷設置。2007年9月ポル・ポト派特別法廷により逮捕、2010年9月起訴。2011年6月初公判。2013年10月検察側が終身刑を求刑、2014年8月終身刑の判決。2011年カンボジア人記者テット・サンバットによるドキュメンタリー映画「エネミーズ・オブ・ザ・ピープル」に出演、謝罪した。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「ヌオン・チェア」の解説

ヌオン・チェア
Nuon Chea


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カンボジアの政治家。
カンボジア人民代表議会議長。
人民解放軍軍事委員会副議長を経て、1976年民主カンボジア成立とともに人民代表議会議長、共産党副書記となる。同年9月ポル・ポト首相の病気による休職にともない、首相を代行。’78年中国を訪問し、’79年には人民代表議会議長に再選された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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