日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネリガン」の意味・わかりやすい解説 ネリガンねりがんEmile Nelligan(1879―1941) カナダの詩人。フランス系。19世紀末のフランス詩、ロマンチシズムから象徴派のボードレールやベルレーヌ、ランボー、さらにはデカダン派の詩人たちの影響下に、破滅型の「呪(のろ)われた詩人」の創作と生活とを実践した。『黄金の船』『葡萄酒(ぶどうしゅ)の歌(ロマンス)』『冬の夜』などの作品が知られる。その詩作は死後の1952年になって「全集」の形でまとめて刊行された。[西本晃二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネリガン」の意味・わかりやすい解説 ネリガンNelligan, Émile [生]1879. モントリオール[没]1941. モントリオールカナダの詩人。 20歳で発狂し悲劇的な生涯をおくったが,フランス系カナダが生んだ最も才能豊かな詩人の一人。作品には憂愁と死の影が色濃く漂っている。『全詩集』 Poésies complètes (1952) がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報