ノーカーボン紙(読み)ノーカーボンし(英語表記)carbonless duplicating paper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーカーボン紙」の意味・わかりやすい解説

ノーカーボン紙
ノーカーボンし
carbonless duplicating paper

複写紙一種で,おもに感圧複写紙をさす。紙の裏面に油性インクを付着させている「裏カーボン紙」に対する名称。手を汚すことなく大量の複写ができる。もととなる紙の裏側と,複写を受ける紙の表面発色剤と反応促進剤を分けて塗布しておき,両者接触化学反応起し,複写が行われる。筆圧,タイプ印字の打撃以外には反応しないように,一方薬品マイクロカプセル (径 2μ m内外) で保護した形式が多い。コンピュータ出力用や事務伝票用などに使われる。

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