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はっぴ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

はっぴ
はっぴ / 法被

(1)武家の仲間(ちゅうげん)、駕籠(かご)かき、大店(おおだな)の下僕、職人などが着用した衣服。初めは武家の仲間が平常着として、また火事場などで用いたが、のちに民間にも広まった。当初の丈は膝(ひざ)ぐらいまでであったが、江戸末期になると対丈(ついたけ)になり、外出には尻からげをした。袖(そで)は広袖で、襟は羽織のように折り返して着た。主家の紋所が背に染め抜かれ、裾(すそ)に横通しの模様をつけた。はっぴを六尺看板ともいったが、これは六尺の杖(つえ)を持つ駕籠かきが、看板の役を果たす印付きのはっぴを着たことに由来する。半纏(はんてん)が一般に普及する文化(ぶんか)年間(1804~18)ころより、はっぴとの間に形態、染織の面で混用を生じた。現在のはっぴは紺木綿の筒袖で、衿は折り返さないで着る。古風を重んじる大工、鳶職(とびしょく)などの職人が着たが、また祭り風俗としても残された。(2)能装束のはっぴは同名異種のものである。金糸繍(きんしぬい)の織物で、武将の甲冑(かっちゅう)姿として、また鬼畜、怨霊(おんりょう)などの扮装(ふんそう)として大口(おおぐち)(裾口の大きい切り袴(ばかま))の上に着る。別に禅宗で、椅子(いす)の背にかける方形の裂(きれ)をいう。[岡野和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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