古風(読み)コフウ

デジタル大辞泉の解説

こ‐ふう【古風】

[名・形動]
古い習慣や流儀。昔風の考え方や、やり方。また、そのさま。「古風なしきたり」「古風な考え」「古風な女性」
古体の漢詩。古詩。
俳諧で、談林派が自己の作風を当風と称したのに対して、貞門の俳風をいう。
[派生]こふうさ[名]

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大辞林 第三版の解説

こふう【古風】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
昔風の流儀や習慣。また、古めかしいさま。 「 -な考え」 「 -にならう」
漢詩で、古詩。
自派の俳諧を当流と呼んだ談林派が、貞門派の俳諧をさしていった称。古流。
[派生] -さ ( 名 )

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精選版 日本国語大辞典の解説

こ‐ふう【古風】

〘名〙
① (形動) 昔風の考え方ややり方。規範とすべき古い時代の様子。昔の風俗や風習。また、そのように時代がかっているさま。ふるめかしいさま。いにしえぶり。
※中右記‐寛治八年(1094)一〇月一〇日「相揖出了、是所謂壁中揖也、近代絶了歟、雖然今日之儀已存古風、仍所行也」
※敗北の文学(1929)〈宮本顕治〉五「多くの人々の氏に関する追憶は、ことごとく氏が一面古風な人情家であったことを伝へてゐる」 〔新唐書‐王仲舒伝〕
② 和歌で、「万葉集」あるいはそれと同時代の歌。また、そういう歌風。
※明衡往来(11C中か)上本「難波津古風一篇事。右拝見之処、花山僧正之長此道
俳諧で、松永貞徳の流派の俳風をいう。談林派が自己の作風を当風と称したところからいわれた語。
※俳諧・田舎の句合(1680)二三番「むかしは鱸(すずき)、今はふぐ、古風は鱸魚(ろぎょ)を愛して河豚をしらず」

ふるき【古】 風(かぜ)

(「古風(こふう)」の訓読み) 昔のふう。こふう。
※広本拾玉集(1346)二「ふるきかせ松の梢にふかずともこの世みだすな住吉の神」

ふる‐かぜ【古風】

〘名〙
① (「古風(こふう)」の訓読み) 昔のふう。こふう。
② 昔のままの風。昔なじみの風。
※広本拾玉集(1346)四「古風やまつの梢にかへるらん月は明石のうらぞすずしき」

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世界大百科事典内の古風の言及

【貞門俳諧】より

…江戸前期の俳諧流派,またその俳風。談林(だんりん)の新風・異風に対して古風・正風ともいう。〈貞門〉とは松永貞徳(ていとく)の俳門の意。…

※「古風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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