バミューダ諸島(読み)バミューダしょとう(英語表記)Bermuda Islands

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バミューダ諸島」の意味・わかりやすい解説

バミューダ諸島
バミューダしょとう
Bermuda Islands

旧称ソマーズ Somers諸島。大西洋北西部にある島群。イギリスの属領。アメリカ合衆国東岸,ノースカロライナ州のハッテラス岬の東南東約 1000km沖合いに位置する。北東-南西方向に約 30kmにわたり釣針形をなして連なる約 300の島嶼岩礁からなるが,人が住む島は 20ほどにすぎない。首都ハミルトンのある主島 (大バミューダ島) のほか,おもな島はセントデービッズ,セントジョージズ,サマーセットなどで,これらは道路橋により結ばれている。サンゴ礁の島としては世界の北限に位置する。地形は全体に丘陵性で,最高点は 79m。 1515年スペイン人 J.ベルムデスにより「発見」されたといわれ,1609年イギリスの提督 G.ソマーズが難船して定住するまで無人島であった。 1684年イギリスの直轄植民地となり,18世紀には海軍基地がおかれた。現在はイギリス海軍基地施設はほとんど撤去され,代わってアメリカ合衆国の海・空軍基地がおかれている。気候や風光に恵まれていることから 19世紀末より観光客が訪れるようになり,現在観光業が最も重要な産業となっている。ほかに小型船舶建造,船舶修理,医薬品香料などの工業があるが,いずれも小規模で,政府軽工業振興をはかっている。面積 54km2人口 6万5300(2011推計)。

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