三日月状砂丘ともよばれるもっとも特色のある砂丘。平面形は三日月形で、両端は風下側へ延びている。縦断面形は、風上側は緩勾配(こうばい)で、凸形、風下側は急勾配で凹形となっている。規模は最大幅400メートルくらいまで、高さは一般にその幅の10分の1程度。砂の供給が少なく、一定の方向の風が強く吹く所で形成され、楕円(だえん)形の対称的な砂丘から成長する傾向がある。頂上まで押し上げられた砂粒が頂上を過ぎると崩落するため、風上と風下で非対称の斜面になる。また、砂の移動は中央部よりその量が少なく、風の働きが強い両端で速く風下側へ移動するために三日月状になる。バルハンの移動は場所により相違がみられ、1年に5~30メートル程度であるが、モーリタニアでは63メートルが記録されている。砂の量が増大すると隣接するバルハンの角の部分がつながり、移動の速度が減少し、横列砂丘へと変化してくる。この名前は、学者らによって最初に発見された西トルキスタンの地名に由来している。中国では新月砂丘とよばれており、日本でもこの用語を使用する者がいる。
[赤木祥彦]
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