バングウェウル湖(読み)バングウェウルコ(その他表記)Lake Bangweulu

デジタル大辞泉 「バングウェウル湖」の意味・読み・例文・類語

バングウェウル‐こ【バングウェウル湖】

Lake Bangweulu》アフリカ中央部、ザンビア北東部にある湖。増水期の面積は約9000平方キロメートルに達する。ルブア川が流出し、ムウェル湖に注ぐ。1868年にリビングストンが到達した。周辺にはベンバ族多く居住する。

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改訂新版 世界大百科事典 「バングウェウル湖」の意味・わかりやすい解説

バングウェウル[湖]
Lake Bangweulu

南部アフリカ,ザンビア北東部にある内陸湖。湖面標高1067m,水深5m弱で,南東岸には同名の湿地が広がっている。面積の変動が大きく,10月を中心とする渇水期には3000km2以下であるが,4月を頂点とする増水期にはチャンベシ川その他の水が湿地にあふれて,9000km2をこえる広さとなる。南岸からコンゴ川の支流ルアプラ川が流れ出す。付近は国内では降水量に恵まれ,ツェツェバエの危険もないため,ベンバ系諸部族が農牧と淡水漁労を基盤として,かなりの密度で居住している。なおヨーロッパ人として初めて湖に達したのは,1868年のD.リビングストンである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バングウェウル湖」の意味・わかりやすい解説

バングウェウル湖
ばんぐうぇうるこ
Lake Bangweulu

アフリカ中南部、ザンビア北東部の標高約1100メートルの高原にある浅い湖。南岸から流出するルアプラ川はコンゴ川水系の一部をなす。雨期(4月ごろ)には面積が9000平方キロメートルを超えるが、乾期(10月ごろ)には3分の1以下に縮小する。南岸一帯は同名の広大な湿地となっている。湖上の三つの島と湖の周辺にはベンバ系諸部族が農牧業と漁業を営んでいる。リビングストンが1868年ここに達し、1873年に南岸近くで没した。

[中村和郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バングウェウル湖」の意味・わかりやすい解説

バングウェウル湖
バングウェウルこ
Bangweulu

ザンビア北東部にあるコンゴ川水系の湖。名称はバンツー語で「大きな水面」の意。雨季には東岸に大湿地帯を形成し,湖面面積は 9800km2に拡大する。湖上には人の住む三つの島がある。魚が豊富で漁業も盛ん。1868年デービッド・リビングストン来訪,1873年南岸で死去した。

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