ベンバ族(読み)ベンバぞく(英語表記)Bemba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンバ族」の意味・わかりやすい解説

ベンバ族
ベンバぞく
Bemba

バベンバ族 Babemba,アウェンバ族 Awembaともいう。母系の中央バンツー語系諸族のうち最大の民族。ザンビア北東部の高原とその周辺に住み,人口は 200万以上と推定される。ルバ帝国の末裔と考えられる。神官でもある王の統治する中央集権的国家を形成し,各地方は王族首長となって支配し,貴族平民階級に分れる。婚資の制度があり,複婚的合同家族は,結婚当初は妻方居住制をとる。地域性をもたない 40のトーテム母系氏族が外婚単位をなす。雑穀類の焼畑耕作を営み,30~50戸の小屋から成る村は4~5年で移動する。 1960~70年代には,男性の多くが南方の鉱山地帯へ出稼ぎに出た。

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