バークホワイト(その他表記)Margaret Bourke-White

改訂新版 世界大百科事典 「バークホワイト」の意味・わかりやすい解説

バーク・ホワイト
Margaret Bourke-White
生没年:1906-71

アメリカの女流写真家。ニューヨーク市生れ。A.スティーグリッツらとともにフォト・セセッション運動を展開したホワイトClarence White(1871-1925)の学校で写真を学び,卒業後すぐフリーランスで写真の仕事を始めた。1936年の《ライフ》創刊時の写真スタッフの一人であり,創刊号表紙は彼女のフォートペックダムを撮った写真でかざられた。その後彼女は第一級のフォトジャーナリストとしてグラフ雑誌グラフ・ジャーナリズム)を舞台に活躍する一方,夫でもあった作家E.コールドウェルとともに著作活動(共著として《You Have Seen Their Faces》(1937)など)も行っている。バーク・ホワイトの写真には男性的な直截さがあふれており,その明快さはフォトジャーナリズム典型といってもよい。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バークホワイト」の意味・わかりやすい解説

バーク・ホワイト
ばーくほわいと
Margaret Bourke-White
(1904―1971)

アメリカの女流報道写真家。ニューヨーク市生まれ。コロンビア大学で写真家クラレンス・ホワイトに写真の手ほどきを受ける。コーネル大学卒業後、工業・建築専門の写真家となるが、やがて雑誌『フォーチュン』の編集者ヘンリー・ルースの目に留まり、同誌の専属を経て、グラフ雑誌『ライフ』の創刊スタッフに移籍する。『ライフ』創刊号(1936)の表紙は彼女によるフォートペック・ダムの写真であった。バーク・ホワイトは男性的ともいえるダイナミックな行動力と作風をもち、第二次世界大戦にも従軍し、ドイツ降服時には現地へ一番乗りするなどの活躍をみせ、戦後もアジア、アフリカを駆け巡り、フォト・ジャーナリズムの黄金時代に『ライフ』を舞台に重要な働きを示した。

[平木 収]

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百科事典マイペディア 「バークホワイト」の意味・わかりやすい解説

バーク・ホワイト

米国の写真家。ニューヨーク生れ。クラレンス・H.ホワイト〔1871-1925〕に写真を学ぶ。1930年フォト・ジャーナリストとしてロシアに赴き,第1次五ヵ年計画を報道,後に文章とともに《ロシアを見る》にまとめられた。1936年に《ライフ》誌創刊にともないスタッフ写真家として招かれ,創刊号の表紙写真を担当。以降同誌の中心的報道写真家として活躍する。第2次大戦中は,女性初の連邦空軍公認写真家として各戦線を撮影。戦後はインド,南アフリカ,日本などで精力的に撮影したが,1957年以降は病のため一線を退いた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バークホワイト」の意味・わかりやすい解説

バーク=ホワイト
Bourke-White, Margaret

[生]1906.6.14. ニューヨーク
[没]1971.8.27. スタンフォード
アメリカの女性写真家。『ライフ』誌の創刊時からの専属カメラマンとしてソ連,ヨーロッパ,インド,中国を旅行し,各国の政治,社会,産業などの実情をジャーナリストの目でみごとにとらえた。アメリカにおける女性写真家の第一人者とされる。

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世界大百科事典(旧版)内のバークホワイトの言及

【ライフ】より

…しかしその後78年,月刊誌として復活,発行部数は133万部(1980)である。【常盤 新平】
[ライフの写真]
 1936年に創刊されたグラフ雑誌《ライフ》は,《フォーチュン》の編集次長で写真家としてすでに揺るぎない評価を得ていたマーガレット・バーク・ホワイト,ドイツのさまざまなグラフ雑誌で活躍しながらもナチスに追われてアメリカへやって来たアルフレッド・アイゼンシュテットAlfred Eisenstaedt,《タイム》のニュースカメラマンだったトマス・マッカボイThomas McAvoy,サンフランシスコ周辺で活躍していたピーター・スタックポールPeter Stackpoleの4人の写真を中心にしてスタートした。《ライフ》での写真は,単純な写真による解説やセンセーショナリズムを超え,対象やテーマへの深い理解と卓抜な解釈をもつものであることが求められ,そのような表現を実現するための一つの方法として,〈フォト・エッセー〉という形式が編みだされた。…

※「バークホワイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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