ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パスツール効果」の意味・わかりやすい解説
パスツール効果
パスツールこうか
Pasteur effect
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
細胞や組織による解糖が酸素によって抑制される現象。酵母のアルコール発酵と酸素分圧の関連を調べていたパスツールにより発見されたのが名の由来である。この現象は、高等動物細胞はじめ多くの細胞でみられる。嫌気条件下では細胞は解糖によって糖を乳酸やアルコールに変え、その過程でエネルギーを獲得するが、酸素存在下では糖はTCA回路を経て完全酸化される。完全酸化により得られるエネルギー、すなわちアデノシン三リン酸(ATP)は解糖の場合よりはるかに大きいので、好気条件下では嫌気条件下より少量の糖消費ですむ。パスツール効果の機構については、呼吸により増加したATPやクエン酸が、解糖系の調節酵素であるフルクトース六リン酸キナーゼを阻害するので解糖が抑制されるという考え方が有力である。
[嶋田 拓]
一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加