パパイア(英語表記)Carica papaya; papaya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パパイア」の意味・わかりやすい解説

パパイア
Carica papaya; papaya

パパイア科の高木で,メキシコ付近が原産といわれるが熱帯亜熱帯にごく普通に栽培される代表的な熱帯果樹である。幹は直立し枝がなく,長い葉柄のある掌状に裂けた葉を頂端近くに集めてつける。植物体全体に白い乳液を含み,切り口はねばねばする。雌雄異株。雄株では長い花序が葉腋から生じ,黄白色の花を多数つけて垂れ下がる。雌株では短い花柄が葉腋から出て雄花より大きい鐘形の花を単生または2~3個つける。まれに両性花をつける株がある。果実は倒卵形で長さ8~20cmぐらいとなり,緑色で,熟すると橙黄色を帯びる。厚い果肉はカボチャのような色であるが甘みがあって美味。蛋白消化酵素パパインを含むので有名である。生食のほか加工され,ケチャップピクルス,製菓原料や薬用に利用される。

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