パーダーボルン(読み)ぱーだーぼるん(英語表記)Paderborn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーダーボルン」の意味・わかりやすい解説

パーダーボルン
Paderborn

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州東部にある都市。パーダー川 (リッペ川の支流) が市中の二百余の泉を水源としていることから地名が起った。ウェストファーレン平原東端の中心都市で,道路,鉄道交通の要衝。 799年カルル大帝がここで教皇レオ3世と会ったことから神聖ローマ帝国発祥の地とされる。都心部には 11~13世紀の聖堂をはじめ,教会関係の建物が集り,隣接して市庁舎 (1613~16) があり,泉のある公園とともに中世面影をとどめている。セメント,鉄,木材関係が主産業。人口 14万5320(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーダーボルン」の意味・わかりやすい解説

パーダーボルン
ぱーだーぼるん
Paderborn

ドイツ中北部、ノルトライン・ウェストファーレン州の宗教都市、郡庁所在都市。人口13万9100(2000)。石灰岩高原と砂質平野の境界の泉のほとりに位置し、国道1号線に近接する。市域東部には、セメント、機械食品などの工業が立地している。カロリング朝時代の805年以来、大司教座聖堂を中心に発達した都市で、17世紀、ルネサンス様式の市庁舎が有名である。神学校などの文化施設も多い。

[齋藤光格]

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