ドイツ中西部,ノルトライン・ウェストファーレン州の商工業都市。人口13万7647(1999)。セメントと木材が主要生産物。フランドルとザクセンをつなぐ軍用路あるいは商業路の中継地として発達した。カール大帝と教皇レオ3世との会見もこの地で行われた。大聖堂St.Maria,St.Liborius und St.Kilianの西正面にはウェストファーレン地方に多くみられる堂々とした内陣塔がそびえ立つ。内部は13世紀中葉にハレンキルヘに改造された。多くの彫刻装飾が見られる。大聖堂北側のバルトロメウス礼拝堂は,1017年司教の依頼によりビザンティンの建築家によって建てられたドイツ最古のハレンキルヘである。三つの破風をもつ市庁舎は17世紀初頭の造営で,末期ルネサンス様式を示す。
執筆者:勝 國興
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報