ヒバマタ（読み）ひばまた

日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒバマタ
ひばまた
[学] Fucus evanescens C. Agardh

褐藻植物、ヒバマタ科の海藻。ヒバツノマタともいう。暗褐色で、やや硬い手ざわりの扁平(へんぺい)葉状体。2～3回叉(さ)状分岐し、外形はツノマタに似る。体長は15センチメートル内外。寒海性の海藻で、東北地方以北の外海、潮間帯上層に周年生育する。

［新崎盛敏］

[参照項目] | 海藻

褐藻植物のおもな種類(3)〔標本画〕

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヒバマタ(檜葉股)
ヒバマタ
Fucus evanescens

褐藻類ヒバマタ目ヒバマタ科の海藻。潮間帯上部の岩石上に大きな集落をつくって群生する。藻体は高さ 30cmぐらいで，革質，中肋があり5～6回二叉状に分岐する。生時は褐色であるが，乾燥すると黒変する。北海道およびサハリン，千島列島，アメリカ西岸にかけての北太平洋に面して分布する。

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