ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビエイラ」の意味・わかりやすい解説
ビエイラ
Vieira, António
[没]1697.7.18. サルバドル
ポルトガルの聖職者,著述家。6歳のとき家族とともにブラジルのバイアに移住。サルバドルのイエズス会の学校を卒業,1634年聖職につく。 1641年ポルトガルに戻り,ジョアン4世の助言者となり,大使としてオランダ,フランス,ローマに赴くが,のち宣教のためブラジルへ転任。奴隷制に強く反対して,先住民を自由にする法律を獲得するが,植民者に憎まれ,追放された。 1667年ジョアン4世 (1656没) の復活を信じポルトガル第5帝国の到来を予言したため,宗教裁判にかけられたが,翌年自由を取り戻し,ローマ教皇庁で説教者となる。 1681年再びバイアに帰り,晩年をおくった。著書『説教集』 Sermões (18巻,1679~1748) ,『書簡集』 Cartas (3巻,1925~28) 。
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