ビジャヤワダ(読み)びじゃやわだ(英語表記)Vijayawada

デジタル大辞泉 「ビジャヤワダ」の意味・読み・例文・類語

ビジャヤワダ(Vijayawada)

インド南東部、アンドラプラデシュ州都市。クリシュナ川河口付近に位置する。鉄道幹線道路要地であり、周辺の農業地帯に産する米、タバコ綿花などの集散地となっている。近郊に、5世紀から7世紀にかけての仏教遺跡が点在する。ビジャヤワーダ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ビジャヤワダ」の意味・わかりやすい解説

ビジャヤワダ
Vijayawada

インド南東部,アーンドラ・プラデーシュ州北東部の都市。人口85万1282(2001)。クリシュナー川東ガーツ山脈を離れ,扇状地性のデルタを展開する扇頂部東岸に位置する。周辺からの米,タバコを集散する。精米製油,タバコ,薬品などの諸工業も立地するが,とくに伝統的な手すき紙の特産地として名高い。7世紀前半から10世紀にかけて東チャールキヤ朝の主要都市として栄えた。周辺一帯は古くから開け,仏教遺跡が多く残る。とくに西方約30kmの対岸にあるアマラーバティーには2~3世紀の仏塔があり,その仏教彫刻は海上交通を通じて東南アジアに伝えられ,大きな影響を与えた。7世紀前半には玄奘が訪れている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビジャヤワダ」の意味・わかりやすい解説

ビジャヤワダ
びじゃやわだ
Vijayawada

インド南東部、アンドラ・プラデシュ州東部のクリシュナ川河口左岸に位置する商業都市。人口82万5436、周辺部を含む人口101万1152(2001)。周辺にはクリシュナ川の分流運河によって、米、タバコ、綿花などの農業地帯が広がる。インド半島の東海岸を走る国道・鉄道と州都ハイデラバードを結ぶ分岐点にあたり、物資の集散地となっている。ヒンドゥー教、仏教の聖地でもあり、645年には唐の仏僧玄奘(げんじょう)がここを訪れている。

[林 正久]

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